これからの相場を読む(短期の見方・読み方)
ここに面白い話があります。あるときジュニアディーラーがやってきて、シニアディーラーに言いました。「先輩、私もようやく長期的な目で相場を見ることができるようになりました」。「そうか。それは進歩したな。それで、どのくらい長期なのだ?」そこでジュニア氏は答えました。
「1分」これが実際に前線でドルを売り買いしているディーラーの感覚なのです。今の話は、ディーラーに相場見通しを聞く場合、このように、人によって短期、長期の時間軸が違いますので、十分確認を取って適任者に聞くようにしなければならないという話でした。
ところで、これから私がお話するのは、その時々に、1か月2か月先を考えた場合に、どのように考えていったらよいかということです。
ポイントは、まずキーワードを捕まえることです。次に、自分の居心地は、ドルを買った方がよいか、売った方がよいか、を感じることです。わからなければ、どちらが多数か、聞いたり読んだりすればわかります。
ところで海外投資家の耳目をひくことは、政治の不安定です。米国は新大統領のもと、強いアメリカを演出するでしょう。一方、日本の政局は安定せず、その上、財政赤字問題の解決は遠く、低金利は継続するでしょう。
そこで私の予想です。今後一年ドルは強調地合で推移。円相場のレンジは80円から105円程度でしょう。
世界のFX事情「規制編」
米国でも日本同様、株式、FX、CFD、コモディティーにレバレッジ規制がはいっている。米国の当局は、個人投資家が多大なレバレッジを扱えるのかどうか懸念しているが、これまでのところ措置は限定的だ。 8月30日には、為替取引を行う個人投資家が借りられる金額の制限を強化する案で、米商品先物取引委員会(CFTC)が譲歩した。現在は1ドルの投資に対し100ドル借りられる。これを10ドルに引き下げようとしたが、ブローカーや個人投資家からの一連の抗議を受け、50ドルに決まった。これは、大手ブローカーの多くが現在認めているのと同額だ。